第3節:卸売りの基礎
「卸売業者の種類とそれぞれの特徴」
今度は卸売自体ではなく、卸売業者について一つずつ確認していきます。
卸売業者は取扱う商品の仕入れ先によってその種類が違います。
卸売業者と小売業者の違いは販売先の違いですが、同じ卸売業者間では仕入れ先によって種類が変わったり、
取扱う商品によっても変わります。一つずつ見ていきましょ。
目次
- 卸売業者の主要な種類
- 総合卸売業者について
- 専門卸売業者について
- 仲卸業者について
卸売業者の主要な種類
卸売業者は大きく三つに分けられます。
– 総合卸売業者
– 専門卸売業者
– 仲介業者
総合卸売業者について
総合卸売業者は幅広い商品を取扱い、多様なニーズに合わせる事ができます。
多彩なカテゴリーを取扱う小売業者または仲卸業者は商品を仕入れするときは特に便利です。
ドラッグストアなどは総合卸売御者を通じて商品を仕入れると日用雑貨や食品、薬品など一つの窓口で商品を
購入する事が出来ます。沢山の商品を取扱うので物流システムやネットワークを効率化したり、多種多様な商品を大量を取扱うことで
商品の値段が安かったり仕入れや物流におけるスケールメリットがあります。
専門卸売業者について
ある商品群に特化している卸売業者をいいます。特価している分野において知識や経験が豊富で小売業者をサポートしてくれます。
卸売の機能として商品の在庫管理がありますが、専門卸売御者によっては品質管理や製造に直接関与し、商品を提供するところもあります。
またその専門性を活かして商品のニーズに合ったカスタマイズされたサービスを提供する事もできます。
仲卸業者について
仲卸業者は商品をメーカーではなく、違う卸売業者から商品を仕入れ商品を小売業者または第三の卸売業者に販売します。
季節性や市場トレンド、需要と供給など沢山のデータを基に商品を仕入れます。市場で良い商品を販売するためにはその市場について
詳しく知る必要があります。そのために仲卸業者の仕入れは専門知識が必要になります。
また値段での競争が厳しいため、市場に読み、ある程度予測したりニーズに迅速に反応できる力が必要になります。